なぜ異動させない？女子生徒に交際求めた滋賀県立校の男性教諭が学校に残れる理由

2025年3月28日、滋賀県教育委員会は、女子生徒に交際を求めて精神的苦痛を与えたとして、滋賀県立校の男性教諭を懲戒処分にしたと発表しました。

この教諭は、今後も同じ学校に残り勤務するそうです。

被害に遭った生徒のことを考えると、教諭を異動させるのが適切なように思えますが、教育委員会はなぜ異動させないのでしょうか。

この記事では

という内容をまとめました。

女子生徒に交際求めた滋賀県立校の男性教諭を懲戒処分

報道によると

県教委によると、教諭は今年2月、勤務校の校舎内で女子生徒に交際を求めた。生徒は断り、その場を立ち去ったという。相談を受けた保護者が学校に連絡して発覚した。

教諭は県教委に対し「生徒と関わる中で好意が募り、気持ちが抑えられなかった。」と語っているという。

京都新聞

とのことです。

被害者の生徒は

と話しています。

しかし、教育委員会の処分内容は「減給10の1（1カ月）の懲戒処分のみ」であり、

とのこと。

教育委員会としては、

そうですが、同じ学校内にいて全く接触しないなんて無理ゲーですよね。

せめてこの教諭を別の地域の学校に異動させればよいのですが、なぜ教育委員会はそのような対応をとらないのでしょうか。

異動させない理由は？

理由① 教員不足のため

1つ目の理由として、学校の「教員不足」が考えられます。

昨今、全国の公立学校では教員不足が深刻な課題となっているため、教員1人を辞めさせたり異動させたりすると、学校側の負担がとても大きくなります。

しかもこの加害者は「教諭」であるため、教員免許を取得している正規雇用の教師です。

教諭は「教員免許を取得した学校職員」です。対して教員は「学校で授業を行う職員」を指します。

この2つは、あまり使い分けられていないことも多いですが、大きな違いは「教員免許の有無」です。教諭は教員免許を持った正規採用の教員を指すのに対し、教員には教員免許を持たない非常勤教員も含みます。

indeed

今日の公立校では、教員不足を補うために非常勤講師を雇うことも多く、そんな中で教員免許を持つ「教諭」は非常に貴重な存在です。

ですので学校としては、そう簡単に加害者の教諭を異動させるわけにはいかないのでしょう。

理由② 加害者教諭のキャリアのため

2つ目の理由として、加害者教諭のキャリアを考慮したことが考えられます。

この教諭の年齢は非公開となっていますが、仮にまだ20〜30代の若手教諭だとすれば、この事件をきっかけに教育者としての道が狭まってしまうことになります。

このタイミングで急遽異動となっても、新しい赴任先で事件のことがバレないとも限らないですし、もしバレたら顔や名前を晒されるかもしれません。

そういったことで加害者教諭の教員としての道が絶たれないように、教育委員会が考慮した結果、今の学校に残るという選択をしたのかもしれません。

教育委員会の対応について世間の声は？

教育委員会は

と発表し、加害者教諭を学校に残すという判断をしました。

この教育委員会の対応について、世間の反応をまとめました。

ほとんどの方が「異動もしくは免許取り消し」を求めていますね。

なぜ異動させない？男性教諭が学校に残れる理由のまとめ

今回は、女子生徒に交際求めた滋賀県立校の男性教諭が学校に残れる理由についてまとめました。

教育委員会の対応としては甘すぎると思うのですが、今後の展開はあるのでしょうか。

続報があればまたまとめたいと思います。